USBPSDGOCシリーズ取扱説明書 ver. 1.0.3
作:2010/09/20
改:2018/05/31
プレイステーションコントローラUSB変換器 USBPSDGOCの持つ多くの機能を使いこなすため、取扱説明書をよく読んでからご利用願います。
1.免責事項
この製品は、使用上の安全性について十分検証されていません。素人が趣味で製造したものであり、いかなる保証もいたしません。
この製品を使用することによって生じたいかなる問題について、使用法を問わず当方では一切責任を負いません。
安全性についてそれなりに配慮したつもりですが、万一のことを考えて、壊れてはいけないPS2/PCに接続しないでください。
2.特徴
外観は市販されているUSB変換器とそっくりですが、中身はまったく別物です。(ガワを流用しています)
一般的な変換器では対応していない、電車でGO!やネジコンといったコントローラのUSB変換が可能です。
目的にあわせてファームウェアの更新が可能です。
ファームウェアのソースコードを公開していますので、がんばれば自分用にカスタマイズ可能です。
現在のところ下記の4種類のファームウェアを用意しています。
標準コントローラ ----> USB HIDコントローラ ファームウェアのソースコードを公開していますので、がんばれば自分用にカスタマイズ可能です。 下記の2種類のファームウェアについては現在開発中です。
ネジコン ----> Logicool GT
Force Pro(オプションポート対応版) GT Force Pro(=Driving Force Pro)については、「なんちゃって実装」です。本物に似せてはありますが、動きは本物と全く異なります。
Driving Force Proの本物は、最初の0.5秒ほどはDriving Force無印(USB PID=0xC294)として動作し、その後Driving Force Pro(USB PID=0xC298)として動作します。
こんな複雑な動き、MicrochipのPICじゃ実装できません! 3.USBPSDGOC MarkIIについて
変換器の三角形の頂点の角を手前に置いた状態で、向かって左手がUSBPSDGOC互換ポートです。ネジコンやマスコンは左手のポートに挿してください。
向かって右手のポートはオプションポートで、オプションポート対応ファームウェアでのみ利用可能です。オプションポート対応ではないファームウェアでは
この右手のポートには何も接続しないでください。
オプションポートにはDUAL
SHOCK2を接続することが可能です。プレステ1用マスコンはプレステ2用USBマスコンと比較してハットスイッチがないなどボタン数が著しく少ないのですが、オプションポートに挿したDUAL
SHOCK2をその足りないボタン代わりに使用できます。
4.ファームウェア書き換え方法 ファームウェア書き換えツール、HIDBootLoader.exe を起動してください。"Device not detected.
Verify device is in bootloader mode."と表示されていることを確認してください。このプログラムはMicrochip USB
Framework(無料)に含まれていますが下記にも置いておきます。
ネジコン ----> Logicool GT
Force
電車でGO!コントローラ(無印) ---->
電車でGO!コントローラType2
電車でGO!コントローラ(無印) ---->
DGOC-44U(アンバランスのWindows用電車でGO!向け)
電車でGO!コントローラ(無印) ---->
電車でGO!コントローラType2(オプションポート対応版) →  → 開発概ね完了しました
HIDBootLoader.zip
USBPSDGOCに開いている小さな穴に爪楊枝(つまようじ)を挿して、中にあるスイッチを押してください。
※USBPSDGOCの場合
スイッチを押したままの状態で、USBPSDGOCをPCのUSBポートに接続てください。
ピポッと音がして、"Device not detected. Verify device is in bootloader
mode."が"Device attached."と変われば正常に動作しています。
Open Hex
Fileをクリックして、書き込むHEXファイルを指定してください。Program/VerifyをクリックしてErase/Program/Verify
Completed
Successfullyと表示されればO.K.です。途中で止まった(よく起きる)場合はプロセスが異常動作していますので、タスクマネージャから強制停止するかPCを再起動してください。
ちなみにネジコン用、電車でGO!用のHEXファイルは下記においてあります。
http://m0115.zashiki.com/
5.ファームウェア解説:ネジコン ----> Logicool GT
Force
ネジコンの十字ボタンの左をXボタンに、右をYボタンにアサインしています。
ネジコンのAボタンをBボタンに、BボタンをAボタンにアサインしています。
通電後10秒間は、センタリングおよび切り角調整機能が有効になっています。ネジコンをセンター付近にあわせてSTARTボタンを1秒程度押すと、その位置をセンターとして学習します。ネジコンを1/3程度以上切ってSTARTボタンを1秒程度押すと、その位置を最大切り角として学習します。これによって、ネジコンでよりクイックに操作することができますが、解像度(?)は落ちます。
6.ファームウェア解説:電車でGO!コントローラ(無印) ----> 電車でGO!コントローラType2
ボタンが足りないので、下記のようにボタンのアサインを変更しています(左側:Type2、右側:無印)。
↑ ・・・・ SELECT
+ A(長押し)
← ・・・・ SELECT + A(クリック)
↓ ・・・・ SELECT + B
→ ・・・・ SELECT +
C
A ・・・・ A(長押し)
B ・・・・ B
C ・・・・ C
D ・・・・ A(クリック)
SELECT ・・・・ SELECT(クリック)
START
・・・・ START
7.ファームウェア解説:電車でGO!コントローラ(無印) ----> 電車でGO!コントローラType2 MarkII専用
8.ファームウェア解説:電車でGO!コントローラ(無印) ----> DGOC-44U(アンバランスのWindows用電車でGO!向け)
9.ファームウェア解説:ネジコン ---->
Logicool GT Force
Pro
スタートボタン押下状態によって、ボタンの機能が変わります(下図参照)。
オプションポートにDUAL SHOCK2を使用してL2やR3スイッチ等を使用することができますが、あまり必要ない機能かもしれません。
通電後10秒間は、センタリングおよび切り角調整機能が有効になっています。ネジコンをセンター付近にあわせて左上Lボタンと右上Rボタンを1秒程度同時に押し続けると、その位置をセンターとして学習します。ネジコンを1/3程度以上切って同じく上LRボタンを同時に1秒程度押すと、その位置を最大切り角として学習します。これによって、ネジコンでよりクイックに操作することができますが、解像度(?)は落ちます。