PS2OASYS取扱説明書 ver. 1.0.0
2008/2/11
この度は、PS2-OASYSキーボード変換器 PS2OASYSの持つ多くの機能を使いこなすため、取扱説明書をよく読んでからご利用願います。
1.免責事項
PS2M0115と同一です。PS2M0115の取扱説明書をご参照ください。
2.対応キーボード
変換テーブルを一部書き換えることにより、下記のキーボードが使用できます。
OAKB-102(OASYS高級機用キーボード)
変換テーブルを全面的に書き換えることにより、下記のキーボードも使用可能です。
OASYS30AX/SX401用キーボード
FMR60KB212(FMR60用キーボード)
FMR50AKB11(FMR50Λ用キーボード)
3.特徴
最近(ではないか?)富士通はOASYSワープロ専用機から撤退しちゃいましたが、これを使えばちょっと(かなり?)なつかしいOASYSキーボードをPS/2ポートを持つPCへ接続することができます。
OASYS用キーボードは、親指キーと変換/無変換とで異なるキーコードを出力してくれます。
4.ケーブル接続
OASYSキーボードを、当変換器のPS/2とは異なる形状のポートに接続します。
当変換器とPC本体のPS/2ポートとは、Mini-Din6P オス−オスケーブルで接続します。これはあまり売っていないのですが、秋葉原なら千石とか若松とか末広町横のあやしいケーブル屋とかで300円〜500円で売っているのを見かけました。
5.キーボードのカスタマイズ
PS2M0115と同一です。PS2M0115の取扱説明書をご参照ください。
6.EEPROMのマップ
初期値は下記のようになっています。
0x00 00 00 16 1E 26 25 2E 36 3D 3E 46 45 4E 55 00 52
0x10 11 15 1D 24 2D 2C 35 3C 43 44 4D 00 00 5A 1C 1B
0x20 23 2B 34 33 3B 42 4B 4C 54 71 1A 22 21 2A 32 31
0x30 3A 41 49 4A 00 29 00 00 00 7C 6C 75 7D 0B 6B 73
0x40 74 00 69 72 7A 0C 70 05 FA 00 CA E9 00 F5 EC EB
0x50 F2 F4 58 12 00 00 00 67 64 00 00 66 00 9F 77 91
0x60 51 6A 5B 5D 78 07 DA 29 29 7B 0D FC 7E FE F0 14
0x70 FD F1 76 DA 83 0A 01 09 06 04 03 79 0E 94 00 00
0x80 54 F5 52 F4 4C EB 4A F2 4B FD 49 FA 42 EC 41 E9
0x90 43 FC 44 7E 4D FE 66 F1 0D 58 5B F0 16 05 1E 06
0xA0 26 04 25 0C 2E 03 36 0B 3D 83 3E 0A 46 01 45 09
0xB0 4E 78 55 07 76 77 FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF
0xC0 5D 1C 74 1B 78 23 60 2B 61 34 62 33 69 3B 5B 42
0xD0 7A 1A 7B 22 3F 21 40 2A FF FF 05 00 10 05 FF 9F
0xE0 0B 45 02 16 03 1E 04 26 05 25 06 2E 07 36 08 3D
0xF0 09 3E 0A 46 1E 1C 2E 32 2C 21 20 23 13 24 21 2B
アドレスマップは下記のとおりです。
0x00-0x7F キーコード変換テーブル(OASYSコード→PS/2コード)
0x80-0xBF Fnキー用変換テーブル
0xC0-0xD7 拡張キー変換用データ(FMR,FMΛの大型キーボード用)
0xDA PS/2受信ディレイ(x100us) ... 初期値0x05(0.5ms)
0xDB 0 ...テンキーあり 1 ...テンキーなし
0xDC PS/2キー送信ディレイ(x100us) ... 初期値0x10(1.6ms)
0xDD ポーリングループディレイ(x100us) ... 初期値0x05(0.5ms)
0xDE N/A
0xDF Fnキーのキーコード(PS/2)・・・初期値 0x9F(Windowsキー)
0xE0-0xFF 0-9,A-Fキー用変換テーブルレストア用データ(変更不可)
7.EEPROMマップの解説
Sキー、Gキーのキーコードは、OASYSキーボードでは0x1F,0x22、PS/2キーボードでは0x1B,0x34です。たとえばアドレス0x1Fに0x34をセットすると、「S」キーを押したときに「G」が入力されます。
アドレス0x9Eが0x1E(PS/2コードとして2キー),アドレス0x9Fが0x06(PS/2コードとしてF2キー)となっていますが、これはFnキーを押しながら2キーを押すとF2を押したことになるということです。
0xC0-0xD7は、SYSREQやEXT1といった特殊なキーを動作させるために使用します。アドレス0xC0に0x5D 0x1Cとセットされていますが、これは「SYSREQ」(FMRキーコード0x5D)を押したときに「A」(PS/2キーコード0x1C)が入力されるということです。
0xDBを1にすると、POST時にテンキーなしキーボードのIDを返します。BIOSの設定にもよりますが、起動時にNumLockが点かなくなります。
0xDA,0xDC,0xDDは、キーの取りこぼしなど変換機能が不安定でない限り変更する必要はありません。
0xDE は使用していません。
0xDFに未使用のPS/2キーコードをセットすることにより、Fnキーを無効にできます。ちなみにこの値を0x58にすると、CapsLockキーがFnキーになります。
0xE0-0xFFは、主要キーリストア用データで、変更できません。EEPROMを書き換えて、0-9,A-Fキーのアサインを変更しても、変換器の再起動のタイミングで初期状態に戻ります。つまり、不可逆的な変更はできないようになっています。
0xDA-0xDFの値は、変換器起動後5〜10秒経過してから使用されます。また、コンフィグモードでは使用されません。つまり、異常値を設定してしまっても、元に戻せるようになっています。
8.コンフィグモードの入り方
PS2M0115と同一です。PS2M0115の取扱説明書をご参照ください。
9.余談
厳密にはFMR50Λ用のキーボードは、OASYS/FMR用キーボードとは異なるキーコードを出力します。が、この変換器はこまかいビットを無視するので、どちらでも問題なく使用できます。
FMTOWNS用キーボードも使えそうな気がしますが、確認できていません。よって非対応とさせていただきます。
PIC16F648Aの13番ピンをGNDとショートさせて0 Vに落とせば、コンフィグモード使用禁止にすることができます。ですが、意味のわからない人は実践しないでください。